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#Instagram運用#店舗SNS#プロフィール

Instagram のプロフィールとハイライトに店舗情報を載せる — 住所・営業時間・予約導線の置き方

個人店の Instagram で住所・営業時間・予約・連絡先をどこに置くかは、プロフィール・ハイライト・キャプションの 3 つの面に分けて考えると整います。プロフィール文の 150 字、ハイライト 3 枚の設計、予約導線の主役の選び方を、1 人で店を回すオーナー向けにまとめました。

執筆: 藤野 遙(編集長)

木のカウンターに置かれたスマートフォンのプロフィール画面と、その横に手書きで店舗情報を下書きしたノートが静かに並ぶ開店前の風景

店のアカウントを作って、位置情報も整えた。次にお客様の目に止まるのは、プロフィールに書かれた数行と、その下に並ぶ丸いハイライトです。ここに、住所・営業時間・予約方法・連絡先が、迷わず読み取れる形で置かれているか。読み取れなければ、せっかく辿り着いた人が、行き方も予約方法もわからずに離れていきます。

店舗情報を載せること自体は、難しい作業ではありません。難しいのは、どの情報を、Instagram のどの面に、どの順番で置くかを決めることです。一度決めてしまえば、しばらく触らずに済む種類の整えごとでもあります。

この記事では、Instagram の中で店舗情報を載せる「3 つの面」を整理し、それぞれの面で何をどう書くかを、1 人で店を回しているオーナー向けにまとめます。所要は、初回で 60〜90 分。半年に 1 度の点検が 15 分ほどです。

なお、Instagram のビジネスプロフィール自体の初期設定 (プロアカウント切替、カテゴリ選択、ビジネス情報欄の表示) がまだの場合は、先に Instagram のビジネスプロフィール側の整え方はこちら を済ませてから戻ってきてください。本記事は、その続きに当たります。

店舗情報は「3 つの面」に分けて置く

Instagram の中で、店舗の情報が読まれる面は 3 つあります。

ひとつ目は、プロフィールです。アカウント名の下の数行と、その下のビジネス情報欄、そして 1 つだけ置けるリンク。検索や紹介から最初に着地する場所で、初めて訪れた人がここを 3 秒見て、関心を持つかどうかを決めます。

ふたつ目は、ハイライトです。プロフィール直下に並ぶ丸いアイコンで、ストーリーを束ねて常設にできる場所です。再訪した人や、もう少し詳しく知りたい人が、ここを開きます。住所や営業時間や予約方法といった「確認しに来る情報」と相性がよい面です。

みっつ目は、各投稿のキャプションです。日々の投稿の本文に、来店動機を補足する情報を 1 行だけ添える面です。これは流動的で、毎投稿で違ってかまいません。

情報の性質によって、置く面を変えるのが基本です。常設で見せたい店舗情報はプロフィールとハイライトに、その日の文脈に紐づく情報はキャプションに という分け方です。本記事ではそのうちプロフィールとハイライトの設計に集中し、キャプションの書き方は別の機会に譲ります。

プロフィール文の書き方 — 150 字に何を詰めるか

プロフィール文 (Instagram の自己紹介欄) は、改行を含めて 150 字まで入ります。短いように見えますが、書く要素を絞れば十分に伝わる長さです。

詰める要素は 4 つに絞ります。

ひとつ目は、業態と立地です。「鎌倉駅から徒歩 3 分」「中目黒の路地裏にある」のような短い句で、地名と距離感を 1 行目近くに置きます。1 文目に屋号を入れる必要はありません。屋号は上のアカウント名にすでに出ているからです。

ふたつ目は、何の店かです。「暮らしの道具を並べる小さな雑貨店」「焼き菓子と紅茶の店」のように、お客様が思い浮かべる言葉に近い具体名詞で書きます。「セレクトショップ」「アトリエ」のような抽象語より、具体名詞のほうが、誰のための店かが伝わります。

みっつ目は、来店動機の手がかりです。「贈り物を選びに来る方が多いです」「平日の午後はゆっくりお話できます」のように、来店の理由になりそうな一文を 1 行入れます。営業のうたい文句ではなく、店の様子の静かな描写で十分です。

よっつ目は、営業の基本です。「水曜定休 / 11-18 時」のような短い句で、定休日と時間帯だけを書きます。詳細はビジネス情報欄とハイライトに譲り、ここは目に入る範囲の要約にとどめます。

改行は、呼吸の単位で入れます。1 行が 30 字を超えるとモバイル画面で折り返しが乱れがちです。15〜25 字を目安に区切ります。絵文字は控えめに、業態を示す 1 個まで。並べすぎると、店の落ち着いた雰囲気と離れていきます。

書き終えたら、声に出して読んでみます。読みづらい箇所は、たいてい文字数より、要素の順番です。「立地 → 業態 → 来店動機 → 営業」の順で並べると、読み下しのリズムが整いやすくなります。

ノートに手書きされた短い店舗紹介文の下書きと、文字数を数えるための線が静かに並ぶ机上

プロフィールの「店舗情報欄」と外部リンクに何を置くか

プロフィール文の下には、Instagram のビジネスプロフィール限定で表示される ビジネス情報欄 があります。プロアカウントに切り替えた状態であれば、住所・電話番号・メール・カテゴリ・営業時間が項目として並びます。プロフィール画面の「お問い合わせ」ボタンや「道順」ボタンも、ここの情報から自動で出ます。

埋めるべき項目は次の 5 つです。

  1. 住所: 番地・建物名まで正確に。Google マップ側との表記揺れに注意。Google マップ側の整え方は別記事にまとめました。Google マップ側からの整え方はこちら を参照してください。
  2. 電話番号: 店舗の代表番号。出られない時間帯がある場合は、後述の予約導線で補います。
  3. メールアドレス: 問い合わせ用。DM 中心の運用にしているなら省略してもかまいません。
  4. カテゴリ: 「カフェ」「美容室」「雑貨店」など、お客様が思い浮かべる言葉に近い具体カテゴリ。
  5. 営業時間: 曜日別に正確に。臨時休業はキャプションとハイライトで補います。

そして、プロフィールには 1 つだけ外部リンク が置けます。ここに何を置くかは、店の運用方針によって 3 通りです。

ひとつ目は、店のホームページに直接リンクするやり方。ホームページがすでにあり、そこに予約・メニュー・アクセスがまとまっている店向きです。

ふたつ目は、リンクまとめページ (lit.link, linkin.bio などのサービス) を使うやり方。ホームページがなく、複数の導線 (予約、メニュー、Google マップ、オンラインショップなど) を 1 ページに並べたい店向きです。

みっつ目は、予約サイトに直接リンクするやり方。予約が最重要の業態 (美容室、隠れ家系の飲食店、サロン業) では、リンクの先を予約画面に絞ってしまうほうが転換率が高くなります。

3 通りのうちどれが正しいかは、業態と運用次第ですが、迷ったら「お客様が最も困りそうな導線」を 1 つ選んで、そこに直接落とすのが無難です。住所と営業時間がプロフィール側で見えていれば、リンクで重複させる必要はありません。

ハイライト 3 枚の設計 — 「店舗紹介」「アクセス」「予約・営業」

プロフィール直下の丸いハイライトは、最初に 3 枚だけ作ります。多すぎると押されません。少なすぎると物足りなく見えます。3 枚は、再訪者の確認場所として過不足のない数です。

3 枚の役割を決めます。

1 枚目: 店舗紹介。世界観、店主の言葉、定番商品や定番メニュー、店の使い方を 5〜10 枚のストーリーで束ねます。初めて訪れた人が「この店はどういう場所か」を把握するための面です。撮影に手が回らなくても、手元のスマートフォンで撮った写真を整えて並べれば十分です。

2 枚目: アクセス。最寄駅、徒歩での道順、外観写真、看板の写真、駐車場の有無、近くの目印を 4〜6 枚で束ねます。地図の画像を 1 枚入れておくと、初回来店者が迷いません。Google マップ側の店舗ピンへのリンクをストーリーに貼っておくと、そこから道案内に飛べます。位置情報の整え方は別記事にまとめました。Instagram 側の位置情報の整え方はこちら を併せて参照してください。

3 枚目: 予約・営業。定休日、営業時間、予約方法、季節変動、臨時休業のお知らせを 3〜5 枚で束ねます。予約方法はここで完結させるのが理想です。「DM でお気軽にどうぞ」「予約は LINE で承ります」「下記サイトから 24 時間予約できます」のように、1 つの方法を主役として明示します。

ハイライトのカバー画像は、3 枚で統一感を出します。同じ色味、同じフォント、同じ余白で、3 つ並べて見たときに整って見える設計にします。文字数は短く。「紹介」「アクセス」「予約」の 2〜3 文字で十分です。カバー画像の作成に時間がかかる場合は、最初は白背景に黒文字のミニマルな 3 枚で始めて、後から差し替えるで構いません。

ハイライトの順序も意識します。プロフィール左から右に「店舗紹介 → アクセス → 予約・営業」の順で並べると、初回来店者の意思決定の順序に沿います。お客様は、何の店か → どこにあるか → どうやって行くか / 予約するか、の順で確認するからです。

机に並べられた 3 枚のカード状の下書きに、それぞれ店舗紹介・アクセス・予約のラベルが静かに書かれている様子

予約導線の置き方 — DM・LINE・予約サイトのうちどれを主役にするか

店舗業態によって、予約の主役は異なります。3 つの選択肢を並べて、業態別の典型を整理します。

予約サイト主役 (一休、ホットペッパー、tableCheck、STORES 予約など)。飲食店、美容室、整体・サロン業向き。お客様は 24 時間予約でき、店主は予約画面を見るだけで済みます。プロフィールの外部リンクをそのまま予約サイトに繋ぐと最短です。手数料は発生しますが、1 人で店を回す前提なら、電話対応の時間を確実に取り戻せます。

DM 主役。雑貨店、ハンドメイド作家、アトリエ向き。「気になる商品があれば DM で取り置きを承ります」「ワークショップの予約は DM で」のような運用です。お客様との 1 対 1 のやりとりが、商品やサービスの世界観と相性のよい業態に向きます。条件として、DM を 1 日 1 回は確認できる運用が前提になります。

LINE 主役。常連が多い飲食店、美容室、習い事の教室向き。LINE 公式アカウントに友だち追加してもらい、予約・問い合わせ・キャンセルを LINE で受けます。Instagram のプロフィールに LINE の友だち追加リンクを置きます。Instagram の DM より、LINE のほうがお客様に通知が届きやすく、既読率が高い傾向があります。

3 つのうち、主役を 1 つに絞る のが重要です。「予約サイトでも DM でも LINE でも電話でも、お好きな方法で」と書くと、お客様はどれが正規ルートかわからなくなり、結局どこからも予約しないことが起きます。

主役を 1 つ決めたら、補助として 1 つだけ別の手段を併記してもかまいません。「予約はサイトから (DM でもご相談可)」のような書き方です。3 つ目以降は出しません。

書く場所は 3 つです。プロフィール文の最後の行、ビジネス情報欄の電話・メール、そしてハイライト「予約・営業」の 1 枚目。3 箇所で同じ内容が書かれていることが重要です。1 箇所だけ違うと、お客様が判断に迷います。

ノートに「主役は 1 つ」と書き出された予約導線の下書きと、その下に小さく補助の選択肢が並ぶ静かな机上

住所の見せ方 — 詳細を出すか、最寄駅で止めるか

住所は、業態と運用方針によって見せ方を変えます。3 つの典型を整理します。

路面店 + 来店歓迎業態: 完全住所 (都道府県・市区町村・番地・建物名) を、プロフィールのビジネス情報欄に登録し、ハイライト「アクセス」と Google マップ側でも一致させます。お客様が地図アプリで検索すれば、すぐに道順が出る状態を目指します。これがいちばん基本の構えです。

自宅兼工房 / アトリエ業態: 住所を完全に公開することに抵抗がある場合、プロフィール文では「最寄駅 + 徒歩何分」で止め、詳細な番地は予約確定後に DM で伝える運用にします。ビジネス情報欄の住所は登録しておく必要があります (Instagram の場所機能や Google マップで店として認識されるため) が、プロフィール文の表記とハイライトでは最寄駅で止めるという二重の運用ができます。Google マップ側で「サービス提供地域型」のビジネスを選ぶ選択肢もあります。

移転中 / 仮店舗 / 期間限定: 「2026 年 6 月まで〇〇に出店中」のような時限的な表記をプロフィール文に書きます。ハイライト「アクセス」も、この期間に合わせて差し替えます。終了したら、すぐに次の表記に切り替える運用が必要なので、後述の「点検日」と合わせて管理します。

どの典型でも、共通の原則があります。プロフィール、ハイライト、ビジネス情報欄、Google マップ、ホームページ、名刺。これらの住所表記が、空白・記号・番地表記まで揃っている という状態です。揃っていないと、検索エンジンが「同じ店」と認識しづらくなります。表記揃えの具体的な進め方は Google マップ側からの整え方はこちら に詳しく書きました。

半年に 1 度の点検 — 営業時間・予約方法・定休日

整え終わった店舗情報は、しばらく触らずに済む種類のものですが、半年に 1 度は点検する日を作ります。点検する項目は 4 つだけです。

ひとつ目は、営業時間と定休日。夏季・冬季の短縮営業、祝日の扱い、季節限定の延長営業を反映します。

ふたつ目は、予約方法。予約サイトの変更、LINE 公式アカウントの URL 変更、DM 運用に切り替えたといった変化を反映します。

みっつ目は、ハイライトのカバー画像。3 枚の統一感が崩れていないか、文字が古くなっていないかを確認します。

よっつ目は、プロフィール文の世界観。半年前に書いた一文が、今の店の様子と合っているかを読み直します。違和感があれば、来店動機の手がかりの一文だけ書き直します。

点検は、カレンダーに「6 月の第 1 月曜日」「12 月の第 1 月曜日」のような決まった日を入れて、毎回 15 分で終わらせます。先回りで日付を置いておくと、思いつきで触らずに済み、不必要な書き換えで揺らぐこともありません。

まとめ — 店舗情報の足場を、3 つの面に分けて 1 度だけ整える

最後に手順を 3 段で再整理します。

60 分の作業 (プロフィール): ビジネス情報欄に住所・電話・メール・カテゴリ・営業時間を入れます。プロフィール文 150 字を、立地 → 業態 → 来店動機 → 営業の順で書きます。外部リンクを 1 つだけ選んで、ホームページ・リンクまとめページ・予約サイトのいずれかに繋ぎます。

30 分の作業 (ハイライト 3 枚): 「店舗紹介」「アクセス」「予約・営業」の 3 枚を作ります。カバー画像は同じ色味・同じ文字数で揃えます。プロフィール左から右の順序は、店舗紹介 → アクセス → 予約・営業に並べます。

5 分の作業 (予約導線の主役決め): 予約サイト、DM、LINE のいずれか 1 つを主役に決めます。プロフィール文、ビジネス情報欄、ハイライト「予約・営業」の 3 箇所で、同じ内容を書きます。

ここまで終われば、店舗情報の足場は整います。あとは半年に 1 度の点検日を、カレンダーに先回りで置いておくだけです。

整え終わった後は、本来の体力を投稿の中身に回せます。投稿を毎週並べる運用の全体像は、個人店の Instagram 運用 全体像はこちら にまとめています。

店舗情報の見せ方が整ったら、あとは毎週の投稿の中身を続けるだけです。撮影や毎日の素材づくりに手が止まりそうなら、brandroom が、お店の Web サイトやメニューから世界観を読み取って、投稿案と画像をそろえて並べます。あなたは見て、よければ承認するだけです。

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