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#Instagram運用#店舗SNS#位置情報

Google マップに店を登録して Instagram の位置情報に出す — 地図側からの整え方

Instagram の位置情報に自分の店を出したいなら、地図側を先に整えるのが近道です。Google ビジネスプロフィールで店舗ピンを登録し、オーナー確認を経て、Instagram の位置情報候補に降りてくるまでの流れを、1 人で店を回すオーナー向けに 30 分の手順にまとめました。

執筆: 藤野 遙(編集長)

木のカウンターに置かれたスマートフォンに静かな地図画面が映り、ピンが小さく灯っている開店前の風景

自分の店を地名で検索しても、地図に出てこない。Instagram で位置情報を付けようとしても、屋号が候補に出てこない。そういう静かな引っかかりは、Instagram 側だけを触っていても抜けないことがあります。

理由はひとつで、Instagram の位置情報の半分は、Google マップから来ているからです。地図側に正しく店が載っていないと、Instagram の中をどれだけ探しても候補に上がってきません。

この記事では、Google マップに自店のピンを正しく追加し、その情報が Instagram の位置情報に降りてくるまでの流れを、1 人で店を回しているオーナー向けに 30 分の手順にまとめます。地図側からの整え方、と呼んでもいい工程です。

Instagram の位置情報の半分は、Google マップから来ている

最初に、見えづらい仕組みを 1 段だけ確認しておきます。ここを 1 度理解しておくと、後の手順の意味が腹落ちします。

Instagram の位置情報候補は、Meta (Facebook の運営会社) が持っている独自の場所データベースと、Google マップ側の店舗情報の、両方から作られています。前者は Facebook 経由でピンを作る古い経路で、後者は Google ビジネスプロフィール (旧 Google マイビジネス) で登録された店舗情報が地図上に出てくる経路です。

検索行動の中心が地図側に寄っている今、Google マップに正しく載っていない店は、Instagram の位置情報候補にも上がりづらくなっています。逆に、地図側を一度きちんと整えておくと、Instagram の位置情報候補にも自然と現れ、店名検索や地名検索の結果にも乗りやすくなります。

なお、Facebook 経由でのピン作成や、すでに他人が作ったピンを自店として紐付ける流れは、別の記事に書きました。Instagram の中で位置情報をどう毎投稿に付けるか、という運用面も同じ記事にまとまっています。地図側を整え終えたあと、その続きとして読むと自然です。詳しくは Instagram 側の位置情報の整え方はこちら を参照してください。

本記事では、地図側、つまり Google マップ起点の手順に絞って進めます。

Google ビジネスプロフィールで店舗ピンを登録する — 0 から始める手順

Google マップに自店のピンを追加する一番素直なルートは、Google ビジネスプロフィール に登録することです。検索結果の右側に出る店舗情報カードも、地図上のピンも、ここで管理されています。

手順はこうです。

  1. Google アカウントでログインした状態で、ブラウザで「Google ビジネスプロフィール」を検索し、公式ページから「ビジネス プロフィールを管理」を開きます。
  2. 「ビジネスを追加」を選びます。屋号の入力欄が出ます。
  3. ビジネス名を入力します。屋号をそのまま入れます。後で Instagram 側の表記と揃える前提で、空白の有無や記号の種類まで意識して入れます。
  4. ビジネスカテゴリを選びます。「カフェ」「美容室」「雑貨店」など、お客様が思い浮かべる言葉に近い具体カテゴリを選びます。広いカテゴリより、具体的なカテゴリのほうが検索結果での当たりがよくなります。
  5. 住所を入力します。地図上のピンの位置はここで決まります。番地・建物名まで正確に。
  6. 地図上のピンの位置を、画面で目視確認します。実際の店舗の位置とずれていれば、ドラッグして合わせます。商店街の中など細かい場所では、ここの調整が後の検索結果に効きます。
  7. 営業時間電話番号を入れます。営業時間は曜日別に正確に。臨時休業がある業態は、後で随時更新する前提で平常時のものを入れます。
  8. オーナー確認 (verification) の方法を選びます。住所宛にはがきで PIN を送る方式が標準。業態によっては電話・メール・動画通話が選べる場合もあります。多くの個人店は、はがき方式です。

ここまでで仮登録は終わりです。実際に地図上にピンが出るのは、オーナー確認が完了してからです。はがき方式の場合、到着まで 1〜2 週間かかります。

確認はがきは、登録した住所宛に届きます。封筒の差出人に Google の表記があるので、見落とさないようにしてください。届いたら、はがきに書かれた 5 桁の PIN を、Google ビジネスプロフィールの管理画面に入力すれば確認完了です。地図上にピンが反映されます。

ノートに手書きされた店名・住所・カテゴリの下書きと、その横に静かに置かれたスマートフォンの机上の様子

オーナー確認 (verification) を待つあいだに整えること

はがき到着までの 1〜2 週間は、待機期間に見えて、実は並行整備に向いた時間です。確認後すぐに「整った状態の店舗ページ」を公開できるよう、下準備を 4 つだけ進めておきます。

ひとつ目は、ビジネス説明文の下書きです。160 文字前後で、何の店か、どんな世界観か、誰に向けた場所かを書きます。「鎌倉駅から徒歩 3 分の、暮らしの道具を並べる小さな雑貨店です」のような、地名と業態を素直に含めた短文がよく効きます。

ふたつ目は、プロフィール写真と店舗写真の用意です。Google ビジネスプロフィールでは、ロゴ画像 1 枚、外観 2〜3 枚、内観 2〜3 枚、商品やメニュー 3〜5 枚、を最初に揃えておくと、検索結果での印象が落ち着きます。撮影に手が回らなくても、手元のスマートフォンで撮った写真で構いません。後で差し替えできます。

みっつ目は、サービス・商品カテゴリの整理です。メニュー名や取り扱い商品の主要なものを、5〜10 項目だけリストアップします。これも公開後に追加できますが、開店時点で並んでいると検索結果での網羅性が上がります。

よっつ目は、屋号と住所の表記揺れチェックです。Instagram のビジネスプロフィール側、お店のホームページ、名刺、ショップカード、領収書。これらをすべて並べて、屋号の空白・記号、住所の番地表記、英数字の半角全角を揃えます。地味な作業ですが、後の検索結果に静かに効いてきます。

なお、この間に Instagram のビジネスプロフィール側の住所・営業時間・カテゴリが未整備だった場合は、先にそちらを整えておくと、後の表記揃えが 1 度で済みます。Instagram 側の初期設定の手順は Instagram のビジネスプロフィール側の整え方はこちら にまとめました。

封筒と便箋、地図の小さな印刷物がノートの上に静かに並ぶ机上の落ち着いた風景

Google マップに反映された情報を Instagram に降ろす

はがきの PIN を入力し、オーナー確認が完了すると、地図上にピンが反映されます。ここから、Instagram 側に降りてくるまでには少し時間差があります。

通常は、数時間〜数日のあいだに Instagram の位置情報候補に出てくるようになります。すぐに反映されないからといって、設定をやり直す必要はありません。Google マップに正しく載っていれば、いずれ降りてきます。

反映を促す動作として、Instagram で投稿を 1 つ作る方法があります。投稿作成画面の「場所を追加」で自店の屋号を検索し、候補に出てきたピンを選んで投稿します。候補にまだ出ない場合は、屋号の前半数文字、または住所の番地を入れて検索すると、Google マップ側のピンが拾われることがあります。

候補に出ない期間が 1 週間以上続く場合は、Facebook 側のピンとして登録されているかを確認します。Instagram の位置情報候補は、Google マップだけでなく Facebook 側のピンも参照しています。Facebook 側にもう 1 つピンを作る方法、すでにあるピンを自店として紐付ける方法、毎投稿の付け方は、前述の Instagram 側の位置情報の整え方はこちら にまとめています。

地図側を整え終わったあと、Instagram 側で位置情報が候補に出るようになれば、ここまでの工程はひと段落です。

Google マップと Instagram で表記を揃える — 細かいけれど効くポイント

地図側に店が載って、Instagram でも候補に出るようになった段階で、もう 1 つだけ確認しておきたいことがあります。屋号と住所の表記が、Google マップ側と Instagram 側で揃っているか という点です。

揃えるポイントは 4 つです。

  1. 屋号の表記: 空白の有無、記号の種類 (例: 「&」と「アンド」)、英字の大文字小文字。
  2. 住所の数字表記: 半角と全角、丁目の漢数字とアラビア数字、ハイフンの種類。
  3. カテゴリ呼称: Google ビジネスプロフィールのカテゴリ名と、Instagram のビジネスプロフィールのカテゴリ名を、近い表現で。
  4. 電話番号: ハイフンの有無と位置。

これらが揃っていると、検索エンジンが「同じ店」と認識しやすくなります。揺れがあると、検索結果で別の店舗として扱われる、片方しか出ない、といった不利が出ます。

実際の作業は、机に紙を 2 枚並べて、Google ビジネスプロフィール側と Instagram ビジネスプロフィール側の現状の表記を書き出し、突き合わせるのが早いです。違いに気づいたら、どちらかに揃える方針を決め、両方を修正します。基準は、お店のホームページや名刺の表記に合わせるのが自然です。

派手な改善ではありませんが、一度揃えてしまえば、しばらく触らずに済む種類の整えごとです。

2 つのノートページに同じ屋号と住所が並べて書かれ、揃え方を確かめている静かな机上

承認されない / 反映されないときに見るべき 3 点

オーナー確認のはがきが届かない、住所が出せない、地図上に別の店として残っている。そういう詰まり方は、個人店でよく起きます。代表的な 3 つと、現実的な落としどころを書きます。

確認はがきが届かない、または住所宛で受け取れない場合: 自宅兼店舗で郵便受けが共用、商店街の店舗で番地と建物名が複雑、といった事情で、はがきが店主の手元まで届かないケースがあります。この場合は、Google ビジネスプロフィールの管理画面から確認方法の変更を申請できます。電話確認や動画通話による確認が代替として提供される場合があります。業態とアカウント状態によって出る選択肢が異なるので、画面の案内に沿って進めます。

自宅兼店舗で、住所を地図上に公開したくない場合: Google ビジネスプロフィールには「サービス提供地域型」のビジネスとして登録する選択肢があります。これを選ぶと、登録住所そのものは地図上に公開されず、提供地域だけが表示されます。出張販売・出張サービス・教室業態などで使えます。ただし、Instagram の位置情報候補としては検索結果に弱くなる傾向があるため、徒歩圏のお客様に来店してもらいたい店舗業態には向きません。住所を公開できる場合は、店舗住所での登録が無難です。

地図上に、別の業態として古いピンが残っている場合: 前のテナントの情報がそのまま残り、別の業態として地図上に出ている、というケースです。Google ビジネスプロフィールの管理画面から「閉業・移転の報告」を提出できます。承認には時間がかかりますが、並行して自店の新規ピンを正しく登録しておけば、検索結果では時間とともに自店のピンが上位に表示されるようになります。最初の数週間の混乱は、続けて運用することで自然に薄まります。

ここまでで、地図側の整えごとはひと段落です。次は、整えた状態を毎週の運用に乗せる段階に進みます。

まとめ — 地図に店を載せる日を、開店週に 1 日だけ作る

最後に手順を 3 段で再整理します。

0〜15 分: Google ビジネスプロフィールに自店を登録します。屋号・カテゴリ・住所・営業時間・電話番号を、Instagram 側との表記揃えを意識しながら入力。オーナー確認の方法を選び、はがきを待ちます。

10〜25 分 (待機期間中): ビジネス説明文、プロフィール写真と店舗写真、サービス・商品カテゴリ、屋号と住所の表記揺れ、の 4 つを並行で整えます。はがき到着までの 1〜2 週間で進めておけば、確認完了と同時に整った店舗ページが公開されます。

25〜30 分 (確認後): Instagram の投稿作成画面で位置情報候補に自店が出ることを確認します。候補に出るまで数日かかる場合があります。出ない場合は、Facebook 側のピン登録や毎投稿への付け方を扱った別の記事に進みます。

ここまで終われば、地図側の足場は整います。あとは、毎投稿で位置情報を付ける動作が習慣になるだけで、しばらく触らずに済みます。

整え終わった後は、本来の体力を投稿の中身に回せます。投稿を毎週並べる運用の全体像は、個人店の Instagram 運用 全体像はこちら にまとめています。カレンダーに先回りで並べておく流れと組み合わせると、地図側の整えと位置情報を活かした毎投稿が無理なく続きます。

地図に店が載って、位置情報も整いました。あとは毎週の投稿の中身を続けるだけです。撮影や毎日の素材づくりに手が止まりそうなら、brandroom が、お店の Web サイトやメニューから世界観を読み取り、投稿案と画像をそろえて並べます。あなたは見て、よければ承認するだけです。

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